型式はMH21Sでターボ無しVVT仕様です。
エンジンの始動も問題なくアイドリングはするのですが、アクセルを踏むとエンジン回転が上がらずに失速、エンストします。
冷えている時より完全暖気した方が酷く、最高速度も10㎞/h程度になることもあり。(ATのクリープ現象でしか走行出来ない)
スロットルボデーからパンッとバックファイヤ?も起こします。
データモニターでサービスマニュアルと見比べると点火時期が安定しておらず、吹かす時などのアイドリング以外では点火時期が-10になるのが要因かと思います。
アイドリングでは7度~10度ぐらいを行き来しています。
VVTも変な挙動をしており、アイドリング状態で勝手に進角してしまいます。
OCVカプラーを抜くと10とか50とか勝手に進角していたカムが0になるので、スプロケット異常やOCV異常も弱くなると思います。
クランクプーリー脱着点検、キーのズレなし。
クランクセンサー点検良好、交換もしました。
カムセンサも点検良好、交換済み。
ヘッドカバーを開けてカムシャフトとスプロケットのガタも無し。
前に別の車でVVTが破損した時に、内部のピンがズレて動いてしまった経験がありますので、この車両でも見てみました。
圧縮上死点からのチェーン合わせマーク点検良好。
圧縮も全て10.5で良好。
バルクリは全て0.20で基準値です。
燃料系統は別車両のポンプ(同年式ワゴンR用)を使用し、18L缶から直接デリバリパイプで燃圧を掛けて補給。
インジェクタやデリバリパイプも綺麗で念のためインジェクタも替えましたが変化無く不調。
作動音は聴診器で綺麗に聞えてきます。
不調時にはエンジン回転が上がらないので、アイドリングと同じぐらいの間隔でカチカチ鳴ります。
電装の方はスロポジセンサ、プレッシャセンサ、ECU、カムクランクセンサ、水温センサ全て良好でリレーも大丈夫。
コネクタ電圧も5Vや12Vが正常に来ています。
手持ちのスロットルボデーと同じ品番のECUに交換しても変化なく不調。
プラグとIGコイルは3個とも新品です。
冷えている時には点火時期が踏み始めに0度になるがすぐ30度ぐらいまで進角するので吹けあがります。
暖気が済むと踏んでからずっとマイナス10度になり吹けず、逆にVVTは50度ぐらいまで進角してしまいます。
OCVコネクタを抜けばVVTの進角は抑えられるのですが、同じく吹けません。
アクセル開度を開けていくとパンパン破裂音がスロットルボデーから出ます。
診断機では点火時期以外は全て正常。
異常コードも一切出ません。
ハーネスも疑い、クランクセンサーなどは別の配線でECUに直接送りました。
同じような経験をされた方はいませんでしょうか。
この型式では初めての経験で正直悩んでおります。
よろしかったらアドバイスをください。
質問者:ホワイト 居住:埼玉県 車種:スズキ ワゴンR 年式:平成18年式 日付:2017-07-09 08:41:57
カテゴリ:エンジン