現在、走行が約15万kmですが、5000kmごとのオイル交換でオイルが減るため、2500kmで継ぎ足しています。減る量は3リットル／5000km位です（フルの補充量は3．7リットル）。エンジンのオーバーホールは考えていませんが、今年12月が車検のため、車検を受けるかどうか、悩んでいます。現在年間走行距離は約1万km程度で、一般道がほとんどです。
　このままで継ぎ足しで乗れれば乗りたいのですが、症状が進むようなら、買い換えを考えなければなりません。
　経験値としても結構ですので、お教えください。

5,000kmで3リットルのオイル消費、換算すると年間走行距離が1万kmということですので2,500kmで1.5リットルのオイルの補充を年に4回行っているということですね。このオイル消費は明らかに多い量ですね。

オイル消費で多い不具合の「オイル上がり」、「オイル下がり」について簡単にご説明します。
オイル下がりとはシリンダーヘッドからオイルが下がり燃焼室に入りこみ燃料と一緒にオイルが燃焼し排気管から白煙を吐く現象のことです。原因はバルブ（吸排気弁）のステムシールの損傷・摩耗・劣化です。ステムシールが摩耗するとシリンダーヘッドからステムシールを抜けてバルブの軸とバルブガイドの隙間から燃焼室に入ってオイルが燃えるのでオイル消費量が増し排気管からは白煙が出ます。　
オイル上がりとはシリンダー、ピストンリング、ピストンのいずれかが損傷したり摩耗し、オイルがクランク室からシリンダー壁を伝って燃焼室に上がって燃料とともに燃焼し、排気管から白煙を吐く現象です。

症状が進むかどうかについてのご質問ですが、走行距離やエンジンの使用時間などとともにエンジン内部の摩耗も進んでいきますので今以上のオイル消費が起きる可能性は十分あります。今年の12月が車検ということですので試してみる時間が少ないのであまりおすすめはできませんが、今使用していただいているエンジンオイルをご確認していただきそれより高い粘度（5W20であれば10W30）のものに変えたりオイル添加剤（漏れやオイル上がり・下がり防止用）を入れれば症状を緩和できる可能性もあります。

またトヨタでは一部の車種のエンジンについて（1NZエンジンを使用している5車種について）オイル上がりによるオイル消費が多いため、従来5年間・10万Kmの保証期間であったものを平成29年3月末まで保証期間を延長しピストン、ピストンリングを改善品に無料交換を実施しております。トヨタのHPのリコール等の情報に対象車両の不具合内容や型式、車体番号など記載されておりますのでご参照ください。
※http://toyota.jp/recall/kaisyu/110629_2.html

新車からお乗りいただいている場合や、中古車でご購入時にトヨタで保証継承※1の点検を受けていて、不具合個所がピストン、ピストンリングが原因のオイル上がりの症状の場合であればメーカーの保証で無償で修理できる可能性もあります。まずはお近くのトヨタの販売店にお問い合わせください。
※1、保証継承とは新車時の保証を次の所有者に受け継ぐことです。ディラーにて所定の継承点検・手続きをすることにより残りの保証期間が有効になります。

早速のご回答ありがとうございました。
回答の中で書かれている、延長保証の対象のエンジンであることが確認できました。
早速本日9時過ぎメーカーディラーへ、中古車で購入していることを告げた上で、対象車であること、現在車検前で苦慮していることを、話しました。サービス窓口の方より、現在代車がないので、日にちを指定した上、代車を用意し交換対応するとの回答を得ました。この情報を教えて頂けなかったら、廃車を含めて考えていたので、本当に助かりました。
解答欄からのご連絡になりましたが、メーカー対応で話が出来、本当に助かりました。
ありがとうございました。