乗り換え　廃車を検討しておりますが　それまで問題なく使用するには　何処の部品交換　修理が必要でしょうか
よろしくお願いします

ガソリンエンジンは「良い火花」、「良い混合気」、「良い圧縮」の3つが揃ったときに正常に作動します。
逆に言えばこのいずれか一つでも欠けているとエンジンが不具合をおこしてしまいます。
「良い火花」とはエンジンに送りまれた混合気にタイミングよく元気の良い火花を飛ばし点火させて爆発・燃焼させることです。
この良い火花を飛ばすための部品がスパークプラグやイグニッションコイルになります。
燃料に点火させる火花が弱かったり失火をおこすとエンジンが振動したり、加速不良になります。
「良い混合気」とは、ガソリンと空気がバランスよく混ざり合っている状態のことをいいます。
今のクルマは電子制御されておりエンジンの様々なセンサーからの情報をもとに最適なタイミング・噴射量（空燃比）でエンジンに燃料を噴射いたします。
センサーは、
・エンジンに送り込まれる空気の温度（吸入空気温度）や量（吸入空気量）は？
・エンジン水温は？
・どれくらいアクセルを開けているのか？
・今、エンジンの回転や車速はどのくらいか？
などなど、他にも様々なセンサーを用いて刻々と変わる運転・走行条件の中、情報をECU（エンジンの制御コンピューター）に送っています。
これらの情報をもとにECUで演算され適切な燃料の噴射量やタイミングを決定しインジェクター（燃料の噴射ノズル）より噴射させます。どこかのセンサーに不具合があるとこの適切な状態の混合気をエンジンに送り込むことができなくなる恐れがあります。
また、この燃料をエンジンに供給するための燃料ポンプや外部から取り込む空気（吸入空気）の塵やゴミを取り除くエアクリーナーもこの「良い混合気」を作るため重要な部品になります。
「良い圧縮」とはエンジンの中のピストンが上下運動するとき、きちんと混合気を圧縮できているかということです。
これはエンジン内部にあるピストン、ピストンリング、シリンダー、ヘッドガスケット等の構成部品が摩耗や歪み、損傷などの問題がなくきっちり密閉され、きちんと混合気を圧縮できているかということです。
この圧縮が万が一ダメなときはエンジンにとって一番深刻です。エンジンを分解しオーバーホールやエンジン交換などになる恐れがあるからです。

簡単なご説明ではありますがエンジンの不具合は上記のように様々な要因が考えられます。
坂道、急加速時の不調の場合だけを考えても「良い火花」が飛んでいるか「良い混合気」になっているかなど、状態を確認し不具合個所を特定していかなくてはなりません。まずはこの不具合個所を特定するための点検・確認作業が必要になります。
乗り換え、廃車もご検討中とのことですが、安心してお乗りいただくためにも一度、お近くの整備工場やディーラーで診断してもらいましょう。

クルマの相談館の提携工場は千葉県にもございますのでお近くであればお問い合わせしてみてください。

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