墓参りの途中、千葉には高倉観音という名所があります。道すがらということもあり立ち寄りました。年齢の影響もあるとは思いますが、車を降りた時飛び込んで来たのがこの観音像です。一目惚れでした。この表情の優しさ、美しさ、何とも言えません。色々な観音像を注意深くではないですが見てきたと思いますが、今までこれに勝る像を見たことがありません。あの土門拳は、敢えて光の少ない場所で長時間露光で仏像を撮影したと聞いていますが、すると相反則不軌という現象が起きます。フィルムの性能が落ちることです。
ただ、フィルムで長時間露光をすと「浸み込む」感覚を味わえるのではないでしょうか?フィルムの性能やレンズ、光の具合など、的確な環境を土門さんは知っていたのかも知れません。デジタルでは味わえない奥行なのでしょうね。
2014-12-07