エンジンオイルの減りが早くなり、注ぎ足して凌いでました。しばらくすると、車を駐車して、アイドリング状態が1時間程行い、車を運転したら、異音がして、ディーラーに持って行きましたが、原因が特定されず、オイルの漏れ止め液を入れて、様子を見てくれとの事だったんですが、やはり、症状が治りません。エンジンのオーバーホールをしないと無理なんでしょうか?他に何か対策はないのか、相談したくて、質問しました。宜しくお願い致します。
質問者:凌 居住:長崎県 車種:レクサスIS250 日付:2017-07-29 10:36:30
カテゴリ:エンジン
エンジンオイルが減るということは、エンジンの外へオイルが漏れているか、エンジンの中で燃料と一緒にオイルが燃えてしまっているということが考えられます。
エンジン廻りや駐車スペースにオイル漏れの痕跡がなくオイルが減ってしまうようでしたら、エンジンオイルが燃料と共に燃焼し消費している状態が考えられます。
エンジンオイル消費で多い症状には、「オイル上がり」と「オイル下がり」があります。
「オイル上がり」とはエンジン内で往復運動をしているピストンとシリンダーの間を潤滑しているエンジンオイルがシリンダー壁を伝って燃焼室に上がり燃料とともに燃焼してしまう現象です。原因として多いのがピストンとシリンダーの気密性を保持しオイルを搔き出す役割を持つピストンリングが摩耗やカーボンによる固着のためオイルが燃焼室に入り込み燃料とともに燃焼しまうことです。
「オイル下がり」とは、エンジン上部にあるシリンダーヘッドからオイルが下がり燃焼室に入りこみ燃料と一緒にオイルが燃焼してしまう現象のことです。原因はバルブ(吸排気弁)のステムシールの損傷・摩耗・劣化です。ステムシールが摩耗するとシリンダーヘッドからステムシールを抜けてバルブの軸とバルブガイドの隙間から燃焼室に入ってオイルが燃えるためオイル消費量が増し排気管からは白煙が出ます。
どれくらいの走行距離や時間でどのくらいのオイルが減るのかはご質問の文面だけではわかりませんが、対策としては、オイルの粘度を今使用しているものより高い粘度(5W20であれば10W30)のものに変えたりオイル添加剤(漏れやオイル上がり・下がり防止用)を入れれば症状を緩和できる可能性もあります。
しかし、ディーラーですでに添加剤など入れてしばらく様子をみても改善がされていないようでしたら、エンジンのオーバーホールなどの必要な処置をしないと改善できない状態なのではではないかと推測されます。
「オイル上がり」の場合はピストンやピストンリング、シリンダーなどのいわゆるエンジンの腰下部分のオーバーホールが必要になり、オイル下がりの場合はバルブステムシール、バルブガイド、バルブといったエンジンの腰上のシリンダーヘッド部分のオーバーホールが必要になります。
また、エンジン内にスラッジなどの堆積物が多い状態のエンジンの場合は、内部に溜まったスラッジを取り除かないと修理後に不具合が出る可能性があるため、リビルトエンジンなどへの交換が必要になります。
症状に対し、こちらでも有効な対策をお伝えすることはできなく申し訳ございませんがご理解のほどよろしくお願いいたします。
日付:2017-08-08 19:47:43