ブレーキ


解決

ブレーキ引きずりぎみ

10分ぐらい乗るとブレーキペダルがパンパンに硬くなり、ストロークがほとんどなくなります。ちなみにマスターバック無し車です。その時、軽くブレーキを踏んでる様な感じになり、傾斜がついている所でも動きません(正常なら動きます)現象が出ている時にジャッキアップしてタイヤを空転させると、リヤは普通に回転しますが、フロントは硬く両手じゃないと回転しません。ですがしばらく置いておくと正常に戻っています。キャリパーの固着だとしても左右両方固着するでしょうか?マスターシリンダーの不具合だとしたら、マスターの何が不良なのでしょうか?他に何が原因なのでしょうか?


質問者:サニバン 居住:東京都 車種:B310サニーバン 年式:昭和53年 日付:2016-10-04 21:07:58
カテゴリ:ブレーキ

クルマの相談館事務局

フロントブレーキが引きずりを起こしている状態ということは、フロントブレーキ系統に何らかの不具合がありフロントブレーキキャリパーのピストンが戻らない状態が考えられます。
ピストンが戻らない原因がキャリパー側にあるとすると、ピストンの固着(キャリパーのピストンやシリンダー内の錆、汚れ)、スライドピンの固着(錆・汚れ)、パット摺動部の潤滑不良などが考えられます。左右両方固着する可能性は年数が経っているお車ですので否定できませんし、前回ブレーキのメンテナンスしてからどれくらい経過しているのかにもよると思います。

ただ、しばらく置いておくと正常に戻ってしまうということですのでマスターシリンダー側に問題を抱えている可能性が高いと思います。ピストンの固着等であればしばらく置いておくだけでは戻るとはあまり考えられないからです。
そうなると、疑わしいのはマスターシリンダー側の不具合です。ブレーキを踏むとマスターシリンダーが作動し、ブレーキキャリパーへ液圧がかかりキャリパーのピストンが押し込まれることでブレーキが作用します。ブレーキを離すと液圧はリザーバタンクへ戻されキャリパーへの液圧は減少しますが、フロントブレーキ系統に残圧が残っているためブレーキキャリパーへの液圧がかかったままの状態になっているのではないでしょうか。
マスターシリンダー側に問題があるとすればリザーバータンクにフルードを戻すためのリターンポートに詰まりがありペダルを離してもすぐにはキャリパーの残圧が抜けなくなってしまっている状態やマスターシリンダーのピストンの汚れや、シリンダー内の傷など何らかの原因があり戻らなくなっている状態等が考えられます。

マスターシリンダー側かキャリパー側、どちらに不具合があるのかを確認する方法は、症状が発生した時にキャリパーのブリーダーバルブを緩めてキャリパーの液圧を抜いてみると確認できると思います。この時、ローターが軽く回り、引きずりが改善するようならマスターシリンダー側の不具合でキャリパーに残圧がかかっていたことになります。逆にブリーダ-バルブを緩め液圧を抜いてもローターが固く回らないようでいたらキャリパーの固着が考えれます。
ただ、この方法はブレーキフルードを抜く作業になりますので、ご自身では作業なさらず、必ず最寄りの修理工場でご確認してください。
また、この引きずりの状態で走行しますとブレーキの発熱によりフェード現象やベーパーロック現象などの危険な状態に陥る恐れがあります。安全のためにも最寄りの修理工場で必要な整備を行ってください。

クルマの相談館の提携工場は東京都にもございますのでお近くであればお問い合わせしてみてください。
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日付:2016-10-06 17:37:07

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