ガソリンスタンドに行くと3000Kmと言うし、友達に聞くと10000Km位と言うし、本当は何キロが正しいのですか?
質問者:名前なし 居住:栃木県 車種:エルグランド 年式:H15式 日付:2014-11-03 21:10:57
カテゴリ:エンジン
エンジンオイルは、クルマの使用と共に劣化していきます。
その原因は、燃焼ガスやその燃え残りにさらされることによる酸化促進、使用中に発生するスラッジ、スス、混入してくる水分や空気中の塵埃など、それらは本来、走行距離と明確な関係はありません。乗り方や使用環境によって、その劣化影響度合いが大きく違ってくるからです。 しかしながら現実的には、このオイルの劣化度合いを正確に判断できる術はないため、使い方を想定し、便宜的に不具合が起きないような交換距離や時期を自動車メーカーで目安として設定しています。(取扱説明書やメンテナンスノートに記載されております。ただし、この目安も自動車メーカーが指定する純正のオイルを使用した場合になります。)
また、この目安には、使い方が比較的劣化しやすいものかどうかを判断する事例を挙げています。それに該当する場合は、これをシビアコンディション ※1 と呼び、標準として設定した交換距離/時期の半分で交換を推奨しています。
このシビアコンディションであまり知られていないのは「それほどクルマを使用しない」「それほど距離を走らない」といった場合もシビアコンディションに陥りやすい使用状況の1つです。目安として8km以内の短距離走行を繰り返すような通勤や買い物(いわゆるチョイ乗り)などの使用が多い場合は要注意です。なぜならエンジンオイルには使用に適した温度があります。(車種にもよりますが走行時の適正なエンジンオイルの温度は90°Cから120°Cといわれます。)エンジンに負荷がかかる過酷な状況下(極端に例えるとサーッキト走行など)で油温が高温になるとエンジンオイルの性能は低下しますが、反対にエンジンオイルの温度が低すぎる使用状況下もエンジンオイル性能の低下を早める原因になります。短距離の走行の繰り返しではエンジンオイルが適正な温度に上がりきらず高温時と同じくらい、本来の性能を発揮できない厳しい状況なのです。
よってこのような使用状況ではメーカーでの目安が仮に1万キロ/1年であるならばその半分の距離/期間の5,000キロ/6ヵ月毎に交換してください。
エンジンオイルが劣化した状態でクルマを使い続けると、本来のエンジンの性能を発揮できなくなり、最悪の場合は、エンジンを破損させる原因となります。
H15年式、エルグランドでは、日産が指定する純正オイルの使用で15,000km/1年(シビアコンディションでは7,500km/6ヵ月)の早い方が交換の目安になっております。(純正オイル以外を使用した場合はこの限りではございません)
エンジンオイルは人間でいう血液です。血液に異常があれば健康を害します。シビアコンディションでなくてもエンジンのコンディションをキープするため、エンジンオイルは、性能に余裕があるうちの早めのお取替え(純正オイルの場合であれば1万キロ以内)をお奨めいたします。
※1、シビアコンデション
○悪路(凸凹路、砂利道、雪道、未舗装路など)
・(条件の目安)走行距離の30%以上が次の条件に該当する場合 運転者が体に衝撃(突き上げ感)を感じる荒れた路面
・石を跳ね上げたり、わだち等により下廻りを当てたりする機会の多い路面
・ほこりの多い路面
○走行距離大
・自家用乗用車……年間走行距離20,000Km以上の場合
○山道・登降坂路
(条件の目安)走行距離の30%以上が次の条件に該当する場合
・登り下りの走行が多く、ブレーキの使用回数が多い場合
○短距離走行の繰り返し
(条件の目安)走行距離の30%以上が次の条件に該当する場合 1回の走行距離が8Km以下の場合
○高地走行が多い
(条件
日付:2014-11-04 19:06:47